Picture: Sarah Rosner; Edit: @SpoonyFX

Shun Skywalker Interview: A Space for Wrestling

日本語版

(The English Version is here)

注:このインタビューは神戸プロレスの対戦カード発表前に行われました。

―― 今年、シュン・スカイウォーカープロデュース「SSWQUEST IV ~導かれしZたち~」 が見事に開催されました。興行を振り返っていかがですか?

シュン やってよかったと思ってるよ。SHUN SKYWALKERにとって初めて戦いを行う空間自体を自らの手で作り上げたからね。あの場にいることを許された人間たちはほんとに恵まれてると思うよ。俊スカイウォーカーと同じ時代に生まれただけならず、あんな特別な空間に立ち会えたんだからね。

―― チケットも目が飛び出るほどすぐに売り切れました。札止めの理由は何だと思いますか?

シュン 全く驚きはしなかった。1分10秒ほどで、その入場権利は手に入らなくなったみたいだけど、それでもむしろ遅い位かな。 1分は切らなきゃ。

―― 「SSWQUEST IV」 という名前は、2023年の菊田円選手とのドリームゲートタイトルマッチの前に行われた連続の「GAME」を指していますよね。SSWQUEST IVは、どんな意味であれの続きですか?

シュン SSWQUEST IV、その名前に人間が理解できるような意味は何もない。あの空間で感じたことが全てだよ。

―― 一方で、「~導かれZたち~」というキャッチコピーは有名なRPG「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」に似ています。SSW QUEST IVにおいて、「~導かれしZたち~」の意味は?

シュン 今回は、Z-Bratsのメンバーをメンバーであることを理由にあの空間に配置したからね。その上で楽しいゲームを行った。それ以上でもそれ以下でもない。

―― X(旧 Twitter)の連続スペースで興行を宣伝していましたが、何度も「痛い~痛い~」と突然に終了してしまいましたね。同じことも興行中に聞こえてきました。「痛い~」と呻いた瞬間で、どんな気持ちでしたか?そして、その痛みの原因は?

シュン 痛みと言うのは、苦痛の感覚であるとともに、時に快感をもたらす。同じ痛みでもその発生源によって感じ方、大きく異なる痛がっている。その様子を見て、苦痛で悶絶しているのか、エクスタシーに達して悶絶しているのかは測り知れない。苦痛で悶絶してエクスタシーに足すと言うこともあるだろう。

―― 宣伝の中、スガ シカオの歌詞もSNSに投稿してファンの間に大混乱を引き起こしました。あの投稿は、何を表現しようとしたんですか?

シュン その楽曲を聴けば、きっと感じ取れると思うよ。

―― 興行自体についてですが、「新マスクドZ」の登場は特に憶測を呼びました。興行が終わったとき以降、「もしかしたら色々な場所で活躍しているフリーの阿部史典選手ではないか」とファンの一部は考えていました。「新マスクドZ」はこれからもZ-Bratsに役割を果たすのでしょうか?

シュン マスク・ド・Zの正体が誰かなんてのは、SHUN SKYWALKERの正体が誰か議論をしているのとさほど変わらない下世話で無意味で非生産的な話題だ。
マスク・ド・Zは他の何者でもなくマスク・ド・????だ。
ただ、唯一言えることがあれば、あの日SSWQUESTの空間で闘ったマスク・ド・????はもういないということだ。

―― そして、シュンさんの一つのマスクを着させて「Z-Bratsのディアマンテ」に戻らせたルイス・マンテ選手の姿も注目を集めました。ここまでシュンさんのマスクを着ることでレスラーの性格が激変してしまう例は何度もあったと思いますが、その理由は?

シュン それはわからない。

―― マスクのその不思議な力は、シュンさんにも影響を与えますか?

シュン オーバーマスク含め身に付けるものは全てはSHUN SKYWALKERの一部だ。
影響を与えると言うよりも、それ自体がSHUN SKYWALKERだというのが正しいだろう。
時に怒り時に笑い時に悲しむ心と、体は完全に分離したものでは無いのだよ。

―― SSW QUEST IVのメインでは、これまで何度もタッグを組んだ新日本プロレスのBUSHI選手にフォールを奪われました。 それに対して気持ちは?

シュン 鷹木信悟がSHUN SKYWALKERを倒すことができなかったと言う事実だけが残った。
結果は結果「鷹木信悟のクエスト失敗」のみ。

―― 全試合後、BUSHIのチームメイトである鷹木信悟選手を「シュン・スカイウォーカーを、倒すことはできなかった! このクエストは失敗だ~!」と絞りましたが、結局にシュンさんは鷹木組にスリーカウントを奪われたことから考えてみれば、クエストを完了するには何が必要ですか?

シュン 鷹木信悟が勝つことだ。
鷹木信悟に言いたいのは、同じコーナーに立っている人間が同じ方を向いているからといってクエストにおける仲間だと認識するのは愚かだということだよ。

―― クエスト完了と言えば、SSW QUEST IVの会場にも謎ゲームのためチラシが様々なところで貼ってありましたが、その観客への挑戦の意味は?

シュン あの空間には足を踏み入れることができた人間を試したんだ。どこまでSHUN SKYWALKERの知能に近づけるかなってね。
たった1人の人間も、40%の達成度にすら届かなかった。残念だよ。所詮人間はその程度。

―― SSW QUEST IVのメイン後、興行中に手伝っていたマスクマン3人と睨み合いも少し見せました。 あの瞬間の意味は?

シュン 彼らはSHUN SKYWALKERが用意した。だが、あの瞬間、歯止めが効かなくなったのも事実。その後彼らとは1度も顔を合わせないから自体はわからないよ。あの瞬間に意味があるとすれば、逆に教えてくれ。

―― メインで、Dead or Alive 2025大会の道で色々なところで起こった同士打ちの一つとして、Z-Bratsの仲間の箕浦康太選手にぶつけられました。金網戦の出来事を振り返すと、あの時のZ-Brats内争はどれだけ本当なのかという疑問は残りますが。

シュン 箕浦康太にどんな思いがあったか知らないが、結局彼もSHUN SKYWALKERに歯向かうということが、何を意味するか、身をもって理解したんだろうね。相手を錯乱するために演技をしていただけでもないし、大衆を先導するために箕浦をコントロールしていたわけでもない。SHUN SKYWALKERの計画図にそんなちっぽけな作戦など存在しないからね。

―― 菊田円選手がD’Courageを裏切る計画はいつどうやって形をとりましたか?

シュン 金網の前に菊田 円から話があったんだ。

―― こちらと最初のインタビューで、菊田選手がいつかシュン・スカイウォーカーを負かされる可能性を持つ唯一の男だと言っていたのは印象に残ります。菊田選手が特別なのはなぜですか?

シュン 彼には強さがある。だからこそ、彼の申し出を受け入れた。それだけで充分特別だと言えるだろう。

―― 負かされる可能性についてですが、2021頃のR・E・Dと今のZ-Bratsは比較されています。今のメンバーたちとはかつて争ったことがよくあったので、歴史が繰り返す可能性があるとシュンさんは思いますか?

シュン 過去のユニットと現在のZ-Bratsを比べられているのか。プロレスファンはそういうことが好きそうだね。少しずつ彼らの性質がわかってきた。
それはまるで数字と図形を比べるようなもの、富士山の標高と新型iPhoneの価格の高さを競わせるようなもの。

―― 一方、相変わらず忠誠を証明しているメンバーの一人は今年優勝したRey de Parejasのパートナー、帆希選手ですね。シュンさんにとって帆希はどんな存在ですか?

シュン 帆希はぜんとゆういな存在だよ。同じく彼も特別だと思う。彼には素晴らしい未来を用意しよう。

―― 最近Z-Bratsがかなり大きくなりましたが、ある選手を狙って誘ったところ結局同じユニットのもう一人がそのかわりにZ-Bratsに入る、というパタンがあると思います。もはや3度と起こったパタンの理由は何だと思いますか?

シュン JACKY“FUNKY”KAMEIの代わりにジェイソン・リーが加入、ミノリータの代わりに箕浦康太加入、ダイヤ・インフェルノの代わりに菊田円が加入、そういうことかな?なかなか面白い考察だよ。そこに代替的な要素は全くないが、それはもしかしたら人間の思考を読み解くのに、重要な要素が含まれているのかもしれないね。Z-Bratsの増員を本当に計画的に考えたとしたら、そこに断念と言う結果は生まれていないだろう。あくまでSHUN SKYWALKERのは“遊び”があると言うことを忘れてはいけない。

―― Dead or Alive後、菊田選手は後楽園ホール大会で、現在のZ-BratsはDRAGONGATEの破壊だと発言しましたが、ここの「DRAGONGATEの破壊」はシュンさんにとってどいう意味でしょうか?

シュン 菊田円がやりたいことと、SHUN SKYWALKERが描く未来はきっと一致していないだろう。
だからこそ、面白いし、彼の存在が邪魔になれば消すまで。それは菊田もわかっていることだろう。

―― Z-Bratsが、タッグパートナーである吉岡有紀を坊主にするようにドラゴン・ダイヤを強要したことで、他の選手たちの心も打ちのめした。シュンさんはあの二人と注目させる関係を持つと思いますが、大会が幕を閉じた瞬間の気持ちは?

シュン 吉岡勇紀にはほんとに上がり目がないね。彼の目を見てれば、わかる。平和ボケという言葉だけに留まらない「充足」の目をしてる。それは実際に満たされているという輝きではなくて、騙されている。もしくは自らに言い聞かせているような乾いた目だ。そこに渇望があれば彼らの未来も変わるんだろうけどね。

―― また、金網戦で「味方を見捨てて自分だけ助かったのに、そんなの無かった顔してイキってる」とドラゴン・ダイヤをSNSで非難しましたが、延いてはダイヤ選手もダイヤがマスクを失った試合のことも言い出して非難を突き返しました。二つの件の違いは?

彼は自らの負けの意味を全くと言っていいほど理解していない。戦いと結果においてその本意を理解することは何よりも大事だ。ドラゴンダイヤは見捨てて坊主になった吉岡勇紀を尻目に自ら外の世界へ出て、さらに恥をさらしてきた。腐れ外道だ。
もっと言えばあの日の金網戦は6WAYの闘いだ。ドラゴン・ダイヤはある意味での勝者ともとれる。闘うものは結果に伴うその全てを受け入れなければならない。勝ちも負けも。ドラゴン・ダイヤはその責任を放棄した恥知らずの砂利だ。

―― Z-Bratsのメンバーとしての活躍のほかに、最近もっと世界中あらゆるところでリングに上がってきたり、SSW Quest IVでも英語のリングネーム(The Japanese Jedi)でアナウンスされましたが、今の世界的な目標は?

シュン 闘いたいと思える人間がAEWに集まってきているんだ。

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